
オーシャンフロント・オーシャンビュー・パーシャルオーシャンビューの違いやリゾートフィーなどハワイ初心者(初めての人)がホテル予約前に知っておきたいこと
ハワイのホテルというと、部屋やバルコニーからエメラルドグリーンの海がドーンと見えるホテルを想像する人が多いと思います。
たとえば、こんな景色です。
上の写真は1枚目が「ハレクラニ(Halekulani)」で、2枚目が「ザ・カハラ・ホテル&リゾート(The Kahala Hotel & Resort)」のオーシャンフロントの部屋からの眺めです。
こういった眺めの部屋を持つホテルは、「ハワイの海沿い」という限られた一等地に建っているホテルに限定しますし、その中でも海がきれいに見える部屋の宿泊料金は高額です。高級ホテルだと1泊10万前後します。
そもそもの前提ですが、ハワイでは「部屋から海が見える」といっても、「オーシャンフロント」「オーシャンビュー」「パーシャルオーシャンビュー」の3種類あります。
この3つのオーシャンビューの違いは、ハワイでホテルを予約する際には知っておいた方がいいです。
オーシャンフロント・オーシャンビュー・パーシャルオーシャンビューの違い
(1)オーシャンフロント(Ocean Front)
海沿いに建つホテルの客室から目の前に海がドーンと見える景色のことを「オーシャンフロント(Ocean Front)」と言います。
「Ocean Front(海に面する)」の名前の通り、海沿いに建っているホテルでないと実現できない景色です。
海沿いの土地は限られているので、「オーシャンフロント(Ocean Front)」の部屋を持っているホテルは希少となります。
「オーシャンフロント(Ocean Front)」の利点は景色だけではありません。
ラナイ(バルコニー・ベランダ)で過ごしている時に、目の前が海なので周囲の視線が気にならないということがあります。
ハワイの最高峰のビューを眺めながら、ラナイ(バルコニー・ベランダ)を1つの部屋のように使えます。
「オーシャンフロント(Ocean Front)」の部屋を持っているホテルの特徴として、昔から運営されている古いホテルが多いということがあります。
なぜなら、「海沿い一等地」の土地は限られているので、早い者勝ちだからです。そのぶん、古いホテルが多くなる傾向があります。
(2)オーシャンビュー(Ocean View)
海沿いに建っていないので、海が目の前にドーンと見える景色ではないけど、部屋やラナイ(バルコニー・ベランダ)から見える景色のうち、海が半分くらい占めている景色を「オーシャンビュー(Ocean View)」と言います。
「建物や公園などの他の風景も見えるけど海もきれいに見える部屋」というイメージです。
上の写真は「ザ・リッツ・カールトン レジデンス ワイキキ ビーチ(The Ritz-Carlton Residences, Waikiki Beach)」の客室から見えるオーシャンビューです。
このくらい海から離れていても、「オーシャンビュー(Ocean View)」の部屋なら十分にハワイの海を感じながら過ごすことができます。
海とホテルの間に建物が建っているけど、ホテルの高層階の部屋から海が見える場合も「オーシャンビュー(Ocean View)」です。
同じホテルでも、「低層階で景色がない部屋」と「高層階で海が見える部屋」では、宿泊料金はだいぶ違ってきます。
上の写真は「トランプ インターナショナル ワイキキ(Trump International Hotel Waikiki)」の海側の20階ほどの部屋から見える景色です。
ハワイに限らず、どこの国でもそうだと思いますが、「景色(眺め)が良い」ということは「付加価値」となるので、その付加価値のぶんだけ宿泊料金も高くなります。
(3)パーシャルオーシャンビュー(Partial Ocean View)
上の写真は客室からの景色ではなく、「トランプ インターナショナル ワイキキ(Trump International Hotel Waikiki)」のプールから見える景色ですが、こんな感じで、建物の隙間などからほんの少しだけ海が見える景色を「パーシャルオーシャンビュー(Partial Ocean View)」と言います。
「パーシャル(partial)」とは「部分的な」という意味です。
部屋やラナイ(バルコニー・ベランダ)から見える景色の一部だけでも海が見えるようなら、それは「パーシャルオーシャンビュー(Partial Ocean View)の部屋」となります。
ほんのちょっとしか海が見えなくても、それは「パーシャルオーシャンビュー(Partial Ocean View)」と呼ばれます。
「オーシャンビュー」という言葉が入っていますが、パーシャルオーシャンビューの客室の場合、部屋から海がきれいに見えることは期待しない方がいいと思います。
また、ホテルのよっても「パーシャルオーシャンビュー(Partial Ocean View)」の定義は様々だったりするようです。
「オーシャンフロント」「オーシャンビュー」「パーシャルオーシャンビュー」の違いから1つの結論を出すとするなら、「ハワイが初めての人(ハワイ初心者)が出発前のハワイに抱くイメージ」を満たすには、「オーシャンフロント」か「オーシャンビュー」の部屋を予約しないと現地でがっかりする可能性が高いということです。
オーシャンビューを諦めることで宿泊料金を安く抑えることができる
「せっかくハワイに旅行に行くのだから、きれいな海が見える部屋に泊まりたい。」
誰もがそう思うと思います。
だからこそ、海がきれいに見える部屋ほど、宿泊料金は高くなります。
何でもそうですが、モノの値段は需要と供給で決まります。
「部屋から海を見ながら過ごしたい」という人が増えれば増えるほど、限られたオーシャンビューの部屋の宿泊料金は割高に設定され、それ以外の部屋は割安に設定されます。
人気のない部屋ほど空室率が上がるため、ホテル側としては宿泊料金を下げることで空室を埋めようとします。
そこで、「あえてオーシャンビューを諦めることことで、ホテルの宿泊料金を安く抑える」という立ち位置をとる選択肢も生まれてきます。
ワイキキの場合、海と反対側には山があります。
僕はマウンテンビューも景色としては捨てがたいと現地で思いました。
オーシャンビューとはまた一味違った神秘的な景色を眺めることができます。
また、オーシャンフロントの部屋だと、夜は真っ黒な海しか見えませんが、マウンテンビューの部屋だと夜は街の夜景がきれいに見えるというメリットもあります。
ラナイ(バルコニー・ベランダ)はあった方がいい
ハワイではバルコニーやベランダのことを「ラナイ(Lanai)」と言うのですが、風が気持ちいいハワイではラナイでの時間が最高です。
海が見えない部屋に宿泊していても、ラナイさえあれば気持ちいい気候を感じながらハワイに来たことを実感できるので、「ラナイのある・なし」にはこだわった方がいいかもしれせん。
室内で飲むビールよりもラナイで夕日でも眺めながら飲むビールの方が美味しく感じます。
朝食もホテルの近所にあるABCストア(ハワイ版コンビニ)で買ってきて、ラナイで食べると朝から爽やかに過ごせますし、節約にもなります。
リゾート料金(リゾートフィー)とは
ハワイでは宿泊料金とは別に「リゾート料金(リゾートフィー)」を求められるホテルが多いです。
「リゾート料金(リゾートフィー)」とは、ざっくり言うと「施設使用料」のようなものです。
ホテルによっては「アメニティフィー」や「ホスピタリティフィー」と呼ぶ場合もあります。
「リゾート料金(リゾートフィー)」の価格はホテルによって違い、1日10〜40ドルほどです。
毎日かかるので、「リゾート料金(リゾートフィー)」が30ドルのホテル場合、5泊したら「150ドル + 税金」がチェックアウト時に宿泊料金とは別に請求されます。
ネット上のホテル予約サイトで予約した場合でも、「リゾート料金(リゾートフィー)」は宿泊料金に含まれていません。現地で別途支払います。
「リゾート料金(リゾートフィー)」によって得られるサービスの内容もホテルによって様々です。
たとえば、以下のようなサービスが「リゾート料金(リゾートフィー)」に含まれています。
- フィットネス(ジム)
- ヨガクラス
- インターネットアクセス(Wi-Fi)
- 電話
- FAX
- 新聞
- ボトルウォーター (室内)
- コーヒー (室内)
- セーフティボックス(客室内)
- プールの利用
- ビーチの利用
- ビーチタオル
- ビーチラウンジャー
- バレーパーキング
- シャトルサービス
- ビジネスセンター、コンピュータの利用
- ハウスキーピング
- コンシェルジュ / 係員付きパーキング サービス
- 貸出図書館の利用
「ホテルズドットコム」や「エクスペディア」といったホテル予約サイトでは、ページ下部に「リゾート料金(リゾートフィー)」の内容が書いてありますので、ハワイのホテルを予約する際はしっかり確認しましょう。
「リゾート料金(リゾートフィー)」についての記載がないホテルの場合は、「リゾート料金(リゾートフィー)」がないホテルということです。
ハワイは古いホテルが多い、ハワイ初心者(初めての人)が知っておいた方がいいこと
ハワイ旅行が初めてという人は、次のことを知っておいた方がいいかもしれません。
まず、ハワイは昔からある人気のリゾート地なので、ホテルは基本的に古いホテルが多いです。
島国で土地には限りがあり、良い立地ほど早く埋まっていくので、立地が良いホテルほど歴史がある古いホテルになる傾向があります。
ハワイ旅行から帰ってきた人が「ホテルの立地は最高だったけど、ホテル自体がちょっと古かった…」と言う人がいますが、これはしょうがないことなのです。
古いホテルだと、シャワーの勢いが弱かったり、エアコンの音がうるさかったりなどすることもあります。
日本では当たり前のトイレのウォッシュレットも付いていないホテルも多いです。
エレベーターが1機壊れていて、エレベーターに乗るのにかなり待ったという経験をするかもしれません。
創業何十年というホテルでは、ホテルの一部が改装工事中のこともあります。
ハワイの場合、日本のようにスケジュール通りに改装工事が終わらず、たいていは予定より完成が遅れます。
改装中のホテルは騒音がうるさいので、避けた方がいいかもしれません。改装中かどうかは、「エクスペディア」やホテルズドットコムの宿泊者の最新レビューを読めば分かります。
また、用意してあるアメニティもホテルによって違います。
歯ブラシがないホテルも多いので、歯ブラシと歯磨き粉は持参した方がいいと思います。(あったとしても、ホテルの歯ブラシって固くて嫌なじゃないですか?)
あとは、スリッパがないホテルもあるので、日本でスリッパを常用している人は持参した方がいいかもしれません。
また、古いホテルだと壁が薄く、隣や上階の部屋の音が聞こえてくることもあるので、夜ぐっすり眠りたいなら耳栓を持っていった方がいいでしょう。
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