
フィリピンの近未来都市ボニファシオ・グローバルシティ(BGC)がもはや先進国
今回のフィリピン・マニラの旅で一番衝撃的だった街は「ボニファシオ・グローバルシティ(Bonifacio Global City / BGC)」です。
出発前から行ったことがある人から「BGCはすごい。日本でいえば”横浜みなとみらい”みたいな感じだよ。」と聞いていたのですが、現地を歩いて思ったことは、「みなとみらいよりも10倍くらいすごい・・・」ということでした。
どちらかと言えば、LAっぽく感じました。新興国というより先進国の町並みでした。
「ボニファシオ・グローバルシティ(BGC)」は規模感も大きいですし、人も多いですし、まだまだ発展途上ですし、個人的には「横浜みなとみらい」が終わった街に感じてしまったほどです。
「ボニファシオ・グローバルシティ(BGC)」は元々はフィリピン軍の主要キャンプの一部でしたが、1995年2月に開発計画が開始。
広大な土地をゼロから再開発したので、道路が広く開放感があり、電線もなく、公園(緑)も多く、街がきれいにデザインされていて、高層コンドミニアムもガンガン建設されており、近未来都市のような印象を受けました。
名前に「グローバルシティ」とあるように、外国の駐在員も多く住んでおり、インター校や大使館も集まっています。
マニラの現地のフィリピン人からしてみたら、海外に行かなくても海外旅行気分を味わえるエリアなのでは?と思ってしまいました。
写真は2016年1月時点のものなので、今(2018年1月)はさらに開発が進んでいると思います。
2020年以降にまた行って、街の進化具合を確認してみたい街ですね。
地図
ボニファシオ・グローバルシティ(BGC)はMakati(マカティ)の東に位置し、車なら30分もあれば移動できる距離ですが、マニラは渋滞がすごいので、渋滞にハマってしまうと、1時間くらいかかることもあるそうです。
僕もタクシーで移動しましたが、動かない時は全く動かないくらい渋滞がすごいです。。
渋滞の経済損失は非常に大きいので、2025年完成を目指した「Metro Manila Subway(メトロ・マニラ・サブウェイ)」という地下鉄プロジェクトが計画されているようです。
日本も金銭面で支援するようですが、地下鉄ができれば、マニラはさらに発展していくと思われます。
ブルゴス・サークル(Burgos Circle)
ここはボニファシオ・グローバルシティ(BGC)の中で西側にある「ブルゴス・サークル(Burgos Circle)」というエリアで、丸い公園の真ん中には「The Trees」と呼ばれるパブリックアートがあります。
「サークル(円)」と名が付くように、丸い公園の周りを車で一周できるように設計されています。
ブルゴス・サークル(Burgos Circle)から「シャングリ・ラ ザ・フォート マニラ(Shangri-La at the Fort, Manila)」が見えます。
ボニファシオ・グローバルシティ(BGC)の最高立地に建つ5つ星ホテルです。
といっても、3万円台から宿泊できます。
公園の周囲には、外観がオシャレなレストランやカフェがたくさん集まっています。
まさに、ボニファシオ・グローバルシティ(BGC)のおしゃれスポットです。
「ブルゴス・サークル(Burgos Circle)」から「フォーブスタウン・ロード(Forbestown Rd)」を少し登ってきました。
「フォーブスタウン・ロード(Forbestown Rd)」も両サイドはレストランやカフェ、バーが立ち並んでいます。
「ブルゴス・サークル(Burgos Circle)」から「フォーブスタウン・ロード(Forbestown Rd)」の街並みは、僕がイメージしていたフィリピンとは全く違いますね。
さらに、「フォーブスタウン・ロード(Forbestown Rd)」の坂を登ります。
この辺りには、コンドミニアム(日本でいう高層マンション)もたくさん建っているのですが、この辺りだったら住んでもいいなと思うくらい、僕はこのエリアが気に入ってしまいました。
毎日、昼も夜も楽しく過ごせそうです。
なんとなく、同じ東南アジアのシンガポールに対抗して作った街のような印象を受けてしまいました。そのくらい、街自体がきれに計画的に作られています。
テラス席があるレストランっていいですよね。
ここらへんが、「フォーブスタウン・ロード(Forbestown Rd)」のてっぺんですね。
「フォーブスタウン・ロード(Forbestown Rd)」には、日本の「CoCo壱番屋」もありました。
東南アジアではよく見かけます。
日本だとハンバーグカレーが721円ですが、こちらでは340ペソです。1ペソ2.2円計算だと日本円で748円となり、日本より少し高くなります。
「ブルゴス・サークル(Burgos Circle)」から「フォーブスタウン・ロード(Forbestown Rd)」の街並みは、夜も素敵です。
このあたりは治安がいいので、夜の独り歩きも大丈夫だと思います。
店内の音楽が外にも漏れてきて、この辺り一体がイイ感じの雰囲気になっていました。
「ブルゴス・サークル(Burgos Circle)」周辺には高層コンドミニアムが多いですが、デザイン的にはちょっと古いように感じます。
ボニファシオ・グローバルシティ(BGC)開発初期に建てられたコンドミニアム群なのかもしれません。
この辺りは、フィリピンの首都マニラのセレブエリアって感じですね。
ボニファシオ・グローバルシティ(BGC)にはオフィスビルが立ち並ぶエリアがあって、外資系企業も多く入っていますが、こういう所で働いている人がここに住んでいるのでしょうか?
シャングリ・ラ ザ・フォート マニラ(Shangri-La at the Fort, Manila)
「ブルゴス・サークル(Burgos Circle)」からも見えましたが、東側のすぐそばには「シャングリ・ラ ザ・フォート マニラ(Shangri-La at the Fort, Manila)」があります。
高さ250メートルで、フィリピンの高層タワートップ4のうちの1つです。
通常の客室だけでなく中〜長期滞在者向けのサービスアパートメントもあります。
僕が訪れた2016年1月時点では建設中でしたが、2016年3月にオープンしました。
ボニファシオ・グローバルシティ(BGC)のホテルなら、今はここがベストですが、2018年にはグランドハイアットホテルも開業します。
向かいのビルも工事中ですが、ここにはフィリピン最大手デベロッパー「Alaya Land(アヤラ・ランド)」の最高級ブランドコンドミニアム(マンション)が建ちます。
「Alaya Land(アヤラ・ランド)」は日本でいったら三井不動産のような存在です。
自社のマンションをいくつかのブランドでランク分けしており、このマンションは最高級ブランドの「PREMIER」です。
ボニファシオ・グローバルシティ(BGC)のど真ん中といってもいい立地のため、高額にも関わらず、すぐに完売したそうです。
個人的にも、ここはマニラの中でも資産価値が高いエリアだと感じました。
ハイストリート(High Street)
「シャングリ・ラ ザ・フォート マニラ(Shangri-La at the Fort, Manila)」の東隣には「ハイストリート(High Street)」という1本の長い通りがあります。車は入ってくることはできない歩行者専用の通りです。
正式名称は「Bonifacio High Street」ですが、現地の人は「ハイストリート」と言っていました。
この「ハイストリート(High Street)」がボニファシオ・グローバルシティ(BGC)の中心となっており、この1本の長い通りを囲むように街が設計されています。
おそらく、街の中に一本の広場みたいな太い通りがあるから「横浜みなとみらい」と比べられているのかもしれませんが、こっちの方が数倍の規模感があります。
日本人としては残念ですが、「みなとみらい」は負けていますね。。
「ハイストリート(High Street)」は2007年にオープンしました。
「Ayala Land(アヤラ・ランド)」の子会社の「Ayala Malls」がオーナーで、アヤラグループの代表プロジェクトの1つとなっています。
通りと公園をミックスしたような作りになっています。
通りの両サイドにはショッピングモールやレストラン、エンターテイメント施設などが並んでいます。
夜もライトアップされて、警備員がたくさんいて治安も良いので、現地の人の憩いの場みたいになっているようです。
急遽、Ayala Landのマンションを内覧することに
ハイストリート(High Street)沿いにあるショッピングモール内の一角に、フィリピンの不動産最大手「Ayala Land(アヤラランド)」の販売ブースがありました。
僕はマニラのコンドミニアムがどのくらいの価格で売っているのか興味があったので、話しかけてみたところ、スタッフさんがすごく熱心に説明してくれました。
そして、「すぐそばにモデルルームがあるから見てみない?」と誘われたので、いい機会だと思ったので、モデルルームを見に行くというまさかの展開に・・・。
この建物内にモデルルームがあるそうです。
「ALVEO」と書いてありますが、「Ayala Land(アヤラランド)」のコンドミニアム(マンション)は、「Ayala Land PREMIER(プレミア)」「ALVEO(アルベオ)」「Avida(アビダ)」といったランクに応じたブランド分けされています。
今回は「ALVEO」シリーズのコンドミニアムの内覧のようです。
ちょっとビビリながら、モデルルームに案内されました。
まず最初に目に付いたのは、ボニファシオ・グローバルシティ(BGC)の街並みを再現した模型です。
真ん中の通りが「ハイストリート(High Street)」です。
こうやって、模型で俯瞰して見ると、ボニファシオ・グローバルシティ(BGC)は真ん中エリアは高層タワーを建てない方針になっていることが分かります。
モデルルームも見せてもらいました。
ほとんど、日本のマンションと変わらない印象でしたね。
ちなみに、スタッフさんが言ったのですが、マニラで一番コンドミニアムが高いのはボニファシオ・グローバルシティ(BGC)だそうです。
マカティやオルティガスよりも、ボニファシオ・グローバルシティ(BGC)の平米単価が一番高いそうです。
でも、それは3つの街を歩いてみれば、なんとなくその理由は実感できます。
マカティやオルティガスにはあまり街としての伸び代を感じませんが、ボニファシオ・グローバルシティ(BGC)はこれからまだまだ伸びそうな感じがします。
さらに、街自体がきれいですし、治安もいいので、僕もマニラにマンションを買うなら、ちょっと高くてもこの街がいいと思いましたね。
建設中のコンドミニアム(マンション)
モデルルームを内覧後、街を歩いていると、やたらと新築コンドミニアムの建設現場が目に入っていきました。
欲しくなっちゃったのでしょうか・・・買えませんが。。
VERVE RESIDENCES TOWER1、39階建て、2017年8月28日竣工予定。
HIGH STREET SOUTH BLOCK – ONE MERIDIAN PROJECT、33階建て、2016年12月竣工予定。
HIGH STREET SOUTH BLOCK – TWO MARIDIEN PROJECT、40階建て、2017年5月31日竣工予定。
HSS CORPORATE PLAZA TOWER1、28階建て、2017年2月24日竣工予定。
EAST GALLERY PLACE、47階建て、2017年10月27日竣工予定。
僕がフィリピンに行った2016年1月時点では、ボニファシオ・グローバルシティ(BGC)の至るところで新築コンドミニアムが建設中でしたが、すでに2年が経過しているので、今(2018年1月)はほとんどが完成していると思います。
ちょっと供給過剰な印象を受けましたが、フィリピンは2014年の段階で人口1億人を超える国になっていますし、日本と違い若い人が多く、人口ボーナスも続いていきます。
2028年には日本の人口も抜くという予測もあります。
セレンドラ(Serendra)
「ハイストリート(High Street)」の東隣には「セレンドラ(Serendra)」という「Ayala Land(アヤラ・ランド)」の住宅プロジェクトエリアがあります。
「セレンドラ(Serendra)」は12ヘクタールもの敷地に、緑とヨーロピアンテイストの住宅を共存させたガーデンコミュニティです。
敷地内には住民じゃなくても入ることができる店舗エリアもあります。
ここも「ブルゴス・サークル(Burgos Circle)」同様に、雰囲気の良いカフェやレストランがたくさんあるので、小洒落たエリアになっています。
ちなみに、ボニファシオ・グローバルシティ(BGC)は大気汚染の危険があるジプニーは通行禁止と言われていますが、実際は普通に走っています。
利便性にはかなわないということでしょうか?
マーケット!マーケット!(MARKET! MARKET!)
「セレンドラ(Serendra)」の東隣には「マーケット!マーケット!(MARKET! MARKET!)」という大型ショッピングモールがあります。
「マーケット!マーケット!(MARKET! MARKET!)」はかなり広いです。
最初に市場みたいなエリアがあり・・・
フードコートもあります。
豚の丸焼き・・・なんか、すごくリアルでした・・・。
食材で揃わないものはないくらいの品揃えです。
先ほどの「セレンドラ(Serendra)」のコンドミニアムに住んでいる人は、隣にこんなに大きなショッピングモールがあるので、すごく便利だと思います。
「マーケット!マーケット!(MARKET! MARKET!)」内にあるショッピングモールの入口です。
平日なのに、人の多さにビックリしました。
日本のデパートに比べて、圧倒的に活気がありました。平均年齢23歳の若さパワー炸裂って感じでした。
モール内には映画館もあります。
ちなみに、「マーケット!マーケット!(MARKET! MARKET!)」は「Ayala Land(アヤラ・ランド)」がオーナーのモールです。
「JAPAN HOME CENTRE 日本城」というお店がありますが、日本の100円ショップみたいなお店でした。
高級外車
ボニファシオ・グローバルシティ(BGC)はフィリピンの富裕層が住むエリアなので、高級外車の販売店をよく見かけました。
イタリアのランボルギーニ。
イギリスのアストンマーティン。
ジャガー(イギリス)、ランドローバー(イギリス)、フェラーリ(イタリア)、マセラティ(イタリア)と勢揃い。
ボニファシオ・グローバルシティ(BGC)は道路が太くて、街自体が開放感があるので、ドライブはすごく快適だと思います。
こんなきれいな街を高級車に乗ってドライブとか、最高だと思いますね。
ただ、通勤時間帯は道路によっては渋滞で全く動かなくなりますが。。
グラフィティアート
ボニファシオ・グローバルシティ(BGC)を歩いていたら、ふとグラフィティアートを見つけました。
テイストの違う2つのアートが描かれています。
これは2人のアーティストの共同作業なのでしょうか?
それとも、もともとあったアートに別のアーティストが付け足したのでしょうか?
いずれにせよ、お互いのアートが互いを引き立てて、魅力が倍増しているように見えました。
飲食店街「Updown Parade(アップタウン・パレード)」とアジア最大のクラブ「VALKYRIE(ヴァルキリー)」
ボニファシオ・グローバルシティ(BGC)の北側には「Uptown Bonifacio(アップタウン・ボニファシオ)」というエリアが広がるのですが、この中に「Updown Parade(アップタウン・パレード)」という飲食店街があります。
「Updown Parade(アップタウン・パレード)」の一角には、「Valkyrie(ヴァルキュリー)」というフィリピンで一番大きなナイトクラブがあります。
このあたりもかなり小洒落た雰囲気のエリアです。
僕が行った2016年1月段階では建設中でしたが、今はいろんなレストランがオープンしているようです。
「アジアで一番大きなクラブ」と書いてあります。
「Valkyrie(ヴァルキュリー)」は最大2500人を収容することができるそうです。
フィリピンは平均年齢が若いので、これからクラブカルチャーが育っていきそうです。
「Valkyrie(ヴァルキュリー)」はすでにオープンしているようで、動画が公開されています。確かに、すごい規模です。
「Updown Parade(アップタウン・パレード)」の側には「Updown Mall(アップタウン・モール)」というショッピングセンターができます。
そして、このショッピングセンターに直結する形で、オフィスやコンドミニアム(Uptown Parksuites)が建ちます。
「Uptown Bonifacio(アップタウン・ボニファシオ)」には、グランドハイアットホテルも2018年にオープン予定なので、ここに泊まって夜は「Valkyrie(ヴァルキュリー)」でクラブ遊びみたいな人が増えるでしょうね。
「Uptown Bonifacio(アップタウン・ボニファシオ)」はAyala(アヤラ)ではなく、Megaworld(メガワールド)というデベロッパーが中心となって開発しているので、ハイストリート(High Street)周辺とはまた違った感じで、さらに洗練されたエリアになりそうです。
夜がきれいな街
ボニファシオ・グローバルシティ(BGC)は夕方くらいから街が徐々にセクシーな感じになってきて、近未来都市っぽくなってきます。
夕方になろうとしている時間帯ですが、ガラス張りのオフィスビルがキラキラを輝いています。
夕日がきれいです。
夜になると、仕事帰りと思われる人たちが街を歩いています。
これらはコンドミニアムだと思いますが、みなとみらいのタワーマンションよりも高層です。
この写真を見ると、まだまだ広大な土地が余っているように見えます。
左側のライトアップされている施設は「FLYING TRAPEZE(空中ブランコ)」です。
子どもたちが空中ブランコに乗って遊んでいましたが、下にネットがあるので、未経験でもOKと書いてありました。
夜は昼よりも涼しくなるので、ランニングやウォーキングをしている人もよく見かけました。
歩道も広いので、ランニングしやすい街だと思います。
ボニファシオ・グローバルシティ(BGC)は夜8時過ぎでも、道路によってはすごく渋滞していました。3車線もあるのにこの渋滞です。
さらに日本と違って、ドライバーがすぐにクラクションを鳴らすので、通勤時間帯は街がクラクションの音でうるさくなります。
ボニファシオ・グローバルシティ(BGC)に住むとしても、渋滞している道路の近くのコンドミニアムはうるさいから避けた方がいいと思いました。
いずれにせよ、この街はすごいです。
日本には感じない勢いと伸び代を感じました。
関連リンク
- Bonifacio Global City
- Bonifacio Global City – Wikipedia
- Metro Manila Subway – Wikipedia
- フィリピン、人口1億人突破 高成長支える:日本経済新聞
- Burgos Circle – Wikipedia
- Hotel in Manila – Luxury 5 Star | Shangri-La at the Fort
- Ayala Land – RESIDENCES
- Bonifacio High Street – Wikipedia
- Serendra – Wikipedia
- Market! Market! – Wikipedia
- Ayala 360 – Market! Market!
- Valkyrie
- Uptown Bonifacio | Megaworld Corporation – Official Website
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