バンコクのショッピングモールは日本のデパートよりも先をいっていてちょっとショックなレベル

Pocket
LINEで送る

僕は旅先ではショッピングってほとんどしないのですが、ショッピングセンターは必ずチェックするようにしています。

というのも、ショッピングモールはその国の勢いというか、発展度みたいなものを反映していると思うからです。

バンコクのショッピングモールをいくつか見て感じたことは、「ショッピングモールに関しては日本を超えている・・・」ということです。

想像していた以上に豪華で大規模なショッピングセンターが多く、日本のデパートがしょぼく感じてしまったほどです。。日本人としてはちょっとショックですが。。

日本で対抗できるデパート(商業施設)としては、GINZA SIXや東京ミッドタウン、六本木ヒルズあたりでしょうか。今年新しくできる東京ミッドタウン日比谷にも期待ですが。

バンコクはアジアでも観光客が多い場所なので、観光客が買い物するしないに限らず、そこで過ごすこと自体が楽しくなってくるような工夫が施されていると感じました。

一方、日本のデパートは単なるショップやレストランの集まりという印象です。「買い物して、食事して終わり・・・」みたいな。

人口減少が続く日本の生き残る道としてはバンコクやスペインのバルセロナのように「観光大国」になることがありますが、バンコクのショッピングモールは観光客が「そこでの滞在を楽しめる」という意味では参考になると思いました。

実際、バンコクのショッピングモールの値段は日本と変わらない感じなので、現地のタイ人だとお金持ちじゃないと買い物できないと思われますので、メインターゲットは観光客だと思われます。

バンコクのショッピングセンターはサイアムというエリアに密集していて、歩いてショッピングセンターのはしごができるのですが、1つ1つが巨大なので、全てのショッピングセンターをしっかり見ていたら1日では足りないほどです。

この記事ではバンコクにあるショッピングセンターをいくつか紹介します。写真は僕がバンコクに行った2016年1月のものです。

サイアムセンター(SIAM CENTER)

1つ目は「サイアムセンター(SIAM CENTER)」です。最寄り駅はBTS(高架式鉄道)の「Siam」。

10代後半〜20代をターゲットにしたようなブランドが入っていましたが、店内に入った途端に「センスいいな」と思ってしまうような雰囲気のショッピングセンターでした。

照明の使い方とインテリアの組み合わせがセンスよく、内装自体が1つの商品みたいに感じました。

入口前にちょっとした広場があり、噴水などもあって開放感があります。

原宿のラフォーレ前で待ち合わせしている人って多いですが、ここでも待ち合わせをしている人を何人か見かけました。

ここが入口です。「サイアムセンター(SIAM CENTER)」は2013年にリニューアルオープンして今の姿になっています。

店内の装飾に見とれてて、写真を撮り忘れてしまったので、写真がこれしかありません。

でも、この1枚だけでも「サイアムセンター(SIAM CENTER)」の雰囲気が伝わると思います。

天井がアートを見せるキャンパスになっています。

店内には所々にオブジェやアート作品などがあり、ギャラリーとショッピングセンターとクラブをミックスしたような雰囲気でした。

サイアムエリアのショッピングセンターの中でも若者向けという印象です。

ここを見ると、バンコクの都市としての勢いを感じられます。

サイアム・パラゴン(SIAM PARAGON)

「サイアムセンター(SIAM CENTER)」の向かいにあるのが「サイアム・パラゴン(SIAM PARAGON)」です。

ここはかなり巨大なショッピングモールです。2005年12月開業なので、10年以上経過していますが、あまり古さを感じませんでした。

エントランスが1階から最上階までガラス張りというデザインも、当時としては画期的だったのではないでしょうか?

日本のデパートだと店内に入ってすぐショップがあるのが一般的ですが、「サイアム・パラゴン(SIAM PARAGON)」はいきなりモノを売らず、こんな素敵なスペースが迎えてくれます。

バンコクは1年中蒸し暑いので、緑と水で涼しさを演出しているのでしょう。

地下2階、地上5階で、一部吹き抜けとなっているので、天井から自然光が入ってきます。

店内は所狭しとショップが並ぶ感じではなく、十分なスペースをとりながら開放感のある空間となっています。

「サイアム・パラゴン(SIAM PARAGON)」の店内を歩いていて思ったのは、廊下が広いということです。

車が通れるくらいの幅があります。

ちなみに、「サイアム・パラゴン(SIAM PARAGON)」にはポルシェやアストンマーチン、ベントレー、ランボルギーニ、マセラティといった高級車のショールームも2階に入っています。

「サイアム・パラゴン(SIAM PARAGON)」は一番下の階(地下2階)に水族館「サイアムオーシャンワールド(SEA LIFE BANGKOK OCEAN WORLD)」があったり、最上階に映画館やボーリング場があったりして、1日中ここで過ごしても飽きない感じです。

3階には紀伊国屋書店もあります。

地下1階には大きなフードコートがあります。

各階にもこのようなレストランが入っていて、そばを通るといい匂いがします。

セントラルワールド(Central World)

サイアム・パラゴン(SIAM PARAGON)のそばには、「セントラルワールド(Central World)」というこれまた巨大なショッピングモールがあります。

2006年開業なので、上の「サイアム・パラゴン(SIAM PARAGON)」の翌年オープンです。

僕は時間の関係で中はあまり見れなかったのですが、「サイアム・パラゴン(SIAM PARAGON)」と同規模かそれ以上の規模感のようです。

スケートリンクや映画館も入っています。

「セントラルワールド(Central World)の前の広場は、バンコクで年末のカウントダウンイベントが一番盛り上がる場所のようです。

ニューヨークでいったら、タイムズスクエアのような場所になるでしょうか。

ゲイソーン(GAYSORN)

セントラルワールド(Central World)の向かいには「ゲイソーン(GAYSORN)」という高級ブランドがたくさん入ったショッピングモールがあります。

少し見ましたが、このサイアムエリアでは一番「大人なモール」という印象を受けました。

大人がゆっくり高級ブランドを買い物するという感じです。

ちょっと敷居が高い雰囲気があるせいか、比較的空いていました。

エラワン・バンコク(ERAWAN BANGKOK)

ゲイソーン(GAYSORN)の横には「エラワン・バンコク(ERAWAN BANGKOK)」というグランドハイアットホテルに直結したモールがあります。

2004年オープンなので、このエリアでは比較的古いショッピングモールですが、ショップのセレクトはトレンドをしっかり抑えたセンスがいい感じでした。

角地には「エラワン祠(ヒンドゥー教の寺院)」があり、みなさん熱心にお参りしていました。

ここは現地の人にとっては、パワースポットとしても人気のようです。

「エラワン・バンコク(ERAWAN BANGKOK)」の入口です。

店内はちょっと古い印象があり、派手さもありませんが、それほど混んでいませんし、ショップのセレクトがセンス良いです。日本のデパートでたとえるなら「PARCO(パルコ)」のような感じでしょうか。

ここはメンズのセレクトショップなのですが、今っぽい服がたくさん売っていました。

コム・デ・ギャルソン。

ステラ・マッカートニー。

この家具屋さんも素敵でした。

これはレストランなのですが、内装がすごくオシャレで、自然と引き込まれてしまいました。

すごく落ち着くレストランで、食事も美味しかったです。

エムクオーティエ(EMQUARTIER)&エンポリアム(EMPORIUM)

僕が2016年1月にバンコクに行って、一番すごいと思ったショッピングセンターは「エムクオーティエ(EMQUARTIER)」です。

僕が今まで滞在した国で見た中では「アジア最先端のショッピングモール」という感じですね。

知名度としては向かいにある「エンポリアム(EMPORIUM)」の方が高いかもしれませんが、個人的には「エムクオーティエ(EMQUARTIER)」がバンコクナンバーワンのモールという印象を受けました。

紀伊国屋やユニクロが入っていますが、2015年3月にセレクトショップBEAMS(ビームス)が東南アジア1号店として「エンポリアム(EMPORIUM)」に出店しています。

エムクオーティエ(EMQUARTIER)とエンポリアム(EMPORIUM)の場所はサイアムではなく、最寄り駅は「プロンポン駅(Phorom Phong)」です。

駅からスカイウォークで直結しており、改札を出るとクラブのラウンジで流れているようなセンスの良いハウスミュージックが流れていました。

改札を出た時点でショッピングは始まっているんですね。

駅からのスカイウォークには様々なオブジェが配置されています。

音楽(聴覚)とオブジェ(視覚)で、モールに入る前から来店客の気分を盛り上げる演出がなされています。

こういう写真に撮りたくなるようなアートを置くことは、今のインスタ映えの時代には重要ですね。

エムクオーティエ(EMQUARTIER)の入口前にも大きなオブジェが・・・。

なんとも言えない表情です。。こういうオブジェがあるとSNSでバズるんですよね。

ここが入口ですが、なんとなくショッピングモールというより美術館の入口のようです。

中に入ると、中央部が吹き抜けになっていて、緑が多く、森の中のモールという感じです。

こういう屋外空間があると、1Fにあるレストランにテラス席が作れるのがいいですね。

滝も流れていて、エレベーターがスケルトンなので、外の景色を楽しみながら上下の移動ができます。

エムクオーティエ(EMQUARTIER)は二棟構成になっていて、2つの建物を空中の廊下でつないでいます。

廊下からプロンポン駅方面の景色が見えます。

店内には様々なアートが飾ってあるので、エスカレーターで移動している時間も楽しめます。

バンコクは1年中蒸し暑いので、店内には涼しさを演出する水を使ったエリアも多いです。

フードコートもあります。

エムクオーティエ(EMQUARTIER)の向かいには、エンポリアム(EMPORIUM)があります。

店内に入るまでレッドカーペットを敷くという演出も、ありそうでなかったと思います。

エンポリアム(EMPORIUM)は高級ブランドがたくさん入っていますが、目新しさはそれほどないショッピングモールという感じです。

コンセプトとしてはエムクオーティエ(EMQUARTIER)の方が面白いというか、実験的だと思いました。

店内は高級感と開放感があります。

シンガポール、マレーシア、タイと巨大ショッピングセンターを見て思ったのですが、今の主流は中央部が吹き抜けになっていて、天井から自然光が入ってきて、アート作品がたくさん飾ってあって、エスカレーターは中央部にあってスケルトンで移動中も視覚的に楽しめるという仕様ですね。

そういう意味では、日本にある既存のデパートでは構造的に難しいと思うので、新しくできる商業施設に期待です。

関連リンク

Pocket
LINEで送る

以下のリンクコードをコピーして頂ければ、この記事に簡単にリンクできます。

※当サイトの写真やテキストは著作権で守られています。詳細は当サイトの写真についてをご覧下さい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です