
W New York Union Square(ダブリューニューヨークユニオンスクエア)に宿泊した感想
今回のニューヨークの旅の最後のホテルを飾るのは、「W New York Union Square(ダブリューニューヨークユニオンスクエア)」です。
なんとなく、今一番勢いを感じるデザインホテルチェーンという印象があったので、宿泊してみることにしました。
「W(ダブリュー)」は「シェラトン」や「ウェスティン」などのホテルを傘下に持つ「スターウッド・ホテル&リゾート(Starwood Hotels & Resorts)」のホテルブランドの1つです。
「W」という名前は「WHATEVER/WHENEVER(お望みのものを/お望みの時に)」という「Wホテル」のコンセプトから来ているようです。
Wホテルは現在、ニューヨークに4店舗あります。(北から順)
- W New York(W ニューヨーク) ※場所はミッドタウンのEast 49th St.
- W New York Times Square(W ニューヨーク タイムズスクエア)
- W New York Union Square(W ニューヨーク ユニオンスクエア) ←今回泊まったホテル
- W New York – Downtown(W ニューヨーク ダウンタウン)
1998年にレキシントンアベニューにあった「Doral Innホテル」を「W New York(W ニューヨーク)」に転換させて、「W」ブランドが発足しました。
地図・エリア
「W New York Union Square(W ニューヨーク ユニオンスクエア)」の住所は「201 Park Ave S, New York, Ny 10003」です。
「ユニオン・スクエア・パーク」に面したところにあります。
ユニオン・スクエア・パークからもホテルが見えます。
ユニオン・スクエア・パーク内には「ユニオン・スクエア駅」があり、この駅から地下鉄(メトロ)に乗れば、マンハッタン内だけでなくブルックリンでもどこでも移動が可能です。
そういう意味では、地下鉄で移動するのにすごく便利な場所にあるホテルと言えます。
そのせいか、ニューヨークにある4つの「Wホテル」の中では宿泊料金が一番高くなっています。
外観
ホテルの外観です。
隣には「ニューヨークフィルムアカデミー(New York Film Academy)」があります。
僕が宿泊した2015年1月は1〜2階部分が工事中で、足場が組まれていました。
受付
今回、ニューヨークで5つのホテルに宿泊して思ったのが、ホテルは受付に入った瞬間にそのホテルとの相性がなんとなく分かるということです。
雰囲気や空気感が好きか、そうでないかを直感的に感じることができると思いました。
僕が「W New York Union Square(W ニューヨーク ユニオンスクエア)」のホテル内に入って、受付を目にして感じたことは「うっ、もしかしてミスったかも・・・」ということでした。
受付自体は素晴らしいデザインでした。
ゴミ箱すら、こんなアーティスティックなグラフィティが描かれています。
宿泊客が無料で飲めるコーヒーやミルクまであります。
受付から見たホテルの出入口。
左の壁の波打ったデザインが素敵です。
2階に上がる階段。奥にあるのはコンシェルジュ。
コンシェルジュには「WHATEVER/WHENEVER(お望みのものを/お望みの時に)」の文字が。
天井のデザインも美しい。なんとなく「目」のように見えるのですが、何をモチーフにしているのでしょう?
このように、すごくデザインに凝った受付だったのですが、「Row NYC」に似た「誰でもウェルカム」という雰囲気をホテルに入った瞬間に感じました。(Row NYCよりはセンスはいいですが。)
そのせいか、「ブティックホテル(デザインホテル)」とうたってはいますが、宿泊客にはそれほどオシャレな人はいませんでした。普通の宿泊客が多かったですね。
スターウッドという大型ホテルチェーン傘下のブティックホテル(デザインホテル)なので、コアな層だけをターゲットにするのではなく、一般層に向けて通常のホテルよりもオシャレなホテルを提供するという姿勢なんだと思います。
僕は「エースホテル(ACE HOTEL NEW YORK)」や「モーガンズニューヨーク(MORGANS NEW YORK)」のような、明確にターゲットを絞ったヒップな人向けのホテルを居心地よく感じるタイプなので、「ここはちょっと違うかも・・・」と感じたんですね。
ロビー
ロビーも受付と同じ1Fにあります。
ロビーでは飲食もできますし、Wi-Fiに無料で接続できます。
無料Wi-Fiは2時間で接続が切れるのですが、再接続すればその後も無料でネットにつなぐことが可能でした。
ただ、このロビーはホテル入口のすぐ隣にあるため、宿泊客が出入りする度に外から風が入ってきます。
僕が宿泊したのは、極寒の1月だったので、鬼のように寒い冷気が頻繁に入ってきたので、寒くてあまりくつろげませんでした。
おそらく、夏は夏で暖かい風が入ってくるでしょうね。。
客が出入りする度に外気がやたらと入ってくるロビーはくつろげないと思いました。。
宿泊料金
僕が「W New York Union Square(W ニューヨーク ユニオンスクエア)」で宿泊したのは「キングサイズベッド 1台」という部屋です。
宿泊予約はホテルズドットコムでしました。
宿泊料金は以下の通りです。
- 2015年1月17日 (土曜日):26,550円
- 2015年1月18日 (日曜日):26,550円
- 2015年1月19日 (月曜日):26,550円
- 税およびサービス料:13,002円
- 合計:92,652円
というわけで、1泊平均30,884円で宿泊したということになります。(92,652 ÷ 3 = 30884)
ためしに、ホテルズドットコムとエクスペディアで2週間後の8月27日(木)の予約を今日(8月13日)してみると、それぞれの部屋の宿泊料金は以下のようになりました。(税抜価格)
- Wonderful Room:47,068円
- Spectacular Room キングサイズベッド 1 台:50,794円
- Fabulous Room キングサイズベッド 1 台:54,519円
- Mega Room キングサイズベッド 1 台:54,519円
- スタジオスイート キングサイズベッド 1 台:55,886円
- Cool Corner Room キングサイズベッド 1 台:73,272円
- Wonderful Room:47,068円
- Spectacular Room キングサイズベッド 1 台:50,794円
- Fabulous Room キングサイズベッド 1 台:54,519円
- Mega Room キングサイズベッド 1 台:54,519円
- スタジオスイート キングサイズベッド 1 台:55,886円
- Cool Corner Room キングサイズベッド 1 台:73,272円
どちらで予約しても、宿泊料金は同じですね。
ただ、僕が宿泊した1月に比べると、繁盛期だからか、だいぶ宿泊料金が上がっています。
僕が泊まった客室(部屋)
「W New York Union Square(W ニューヨーク ユニオンスクエア)」では2つの部屋に宿泊しました。
というのも、1つ目の部屋がどうしても気に入らなくて、2日目から部屋を変えてもらったからです。
これが1つ目の部屋です。ほとんどベッドだけみたいな感じの狭い部屋です。
前日まで泊まっていた「The New York Palace(ザ ニューヨーク パレス)」の部屋が広かったこともあって、部屋に入った瞬間に「狭っ」と思いましたね。
それと、この部屋に入った瞬間に思ったことは「寒いっ」ってことです。
この縦長のデカい窓から冷たい外気がすごく入ってくるんです。。
僕がニューヨークに行ったのは1月だったので、日によって、時間帯によっては外の気温はマイナスですからね。。
当然、窓は閉めているのですが、ガラスが薄いのか、窓枠に隙間があるのか、冷たい冷気がバンバン入ってきます。。
そのため、昼間でもカーテンを閉めて外気が入ってこないようにする必要があるのですが、そうすると窓がない部屋のようになってしまい、ただでさえ狭いのに余計に圧迫感を感じます。。
さらに、この部屋は狭いのですが、天井がムダに高いんです。
そして、暖房が壁の上の方に付いているので、足元がすごく寒いんですね。足元まで暖房が届かないんです。。
狭くて圧迫感があるし、暖房を付けても寒い部屋なんです・・・。
さらに、天井に明かりがないので、部屋が暗いんです。昼間にカーテンを開けても、元々陽当たりの悪い部屋のようで、すごく暗く感じました。
狭い、寒い、暗いの悪い材料が三拍子そろった部屋でした・・・。
さらに、バスルームにはバスタブがなく、シャワーなんです。。部屋が寒いのに温かいお風呂に入れないんです・・・。
おまけに、シャワーの量が調整できなくて、すごい勢いでお湯が出ます。
そのせいか、このホテルはシャワーの音がすごくうるさいんです。。
近隣や上下の部屋がシャワーを流していたら、その音が聞こえてきてうるさかったですね。。
この時点で思いました。
「完全にハズシたかも・・・この部屋で3泊はつらい。。」と。
今まではどのホテルも2泊ずつでした。
しかし、「W New York Union Square(W ニューヨーク ユニオンスクエア)」だけは、日程の関係で3泊で予約しました。
「こんな狭くて、寒くて、暗くて、お風呂がない部屋に3泊は耐えられない・・・」と思った僕は、迷わず受付に行って、部屋を変更して欲しいと伝えました。
なんといっても、「Wホテル」のコンセプトは「WHATEVER/WHENEVER(お望みのものを/お望みの時に)」です。
空いている部屋さえあれば、きっと部屋を変えてくれると思いました。
「僕は日本人だから、冬はシャワーじゃダメなんだよ。お風呂じゃなきゃダメなんだよ。日本人にとって、お風呂は超重要なんだよ。」と無類の風呂好きであることをアピールしておきました。。笑
すると、受付のスタッフは「混み合っているから明日にならないと正確には分からないけど、たぶん別の部屋に変更できる。」と言ってくれました。
翌日、僕のもとに部屋を変更できると連絡が来た時は、「無類の風呂好きであることをアピールしておいてよかった!」と思ったことは言うまでもありません 笑
さて、変更してもらった部屋がこちらです。何階か忘れてしまったけど、階数もだいぶ上になりました。
部屋はひと回り大きくなりました。そして、窓が小さくなったので、窓から冷気があまり入ってきません。
昨日の部屋ほど寒く感じません。
さらに、雰囲気が明るく、部屋全体の清潔感もアップしたように感じました。
完全にアップグレードです。
入口には鏡とベンチのようなデザインの椅子があります。
入口から見た部屋。奥の部屋はバスルームです。
窓はこれ1つだけでしたが、なぜか部屋に圧迫感は感じませんでした。
この椅子の配色やクッションのデザインがデザインホテルっぽいですね。
机が横に長いので、ここで広々と仕事もできます。
ちなみに、部屋でネットに接続するにはモジュラージャックによる有線なんですよね。。
なんとも時代遅れです・・・今のノートパソコンってモジュラージャックは付いていないですからね。。
なので、モジュラージャックをUSBなどに変換するような機材が必要となります。
ちなみに、部屋の交換にはエクストラな費用は一切かかりませんでした。無料です。
あらためて、部屋が気に入らなかったら「もっと良い部屋に交換して欲しい」と言った方がいいと思いましたね。今後もそうしたいと思います。
バーもあります。
冷蔵庫の中はこんな感じ。
クローゼットの中にはセキュリティボックスもあります。
机の上には雑誌があったり・・・
こんな感じで、デザインホテルっぽいイケてる感じを醸し出すアイテムがあります。
この辺りが、Wホテルのプロモーションのうまさでしょうね。
こういったちょっとしたことが、ソーシャルでの拡散を生みますからね。
マーケティングに力を入れているホテルという印象です。
僕はホテルに泊まったら、テレビでどんな番組がやっているのかチェックするようにしているのですが、テレビではWホテルのプロモーション映像をひたすら流すチャンネルがありました。
このプロモーション映像では「2018年までに世界の都市で60個のWホテルがオープン予定」と言っていましたね。
日本でのオープン予定はないみたいですが、中国では数カ所の都市でオープン予定のようです。
「ホテルが増える都市=これから栄える可能性が高い都市」と考えると、やっぱりこれからは中国の時代なのでしょうか?不安定要素も多い印象がありますが。
日本もオリンピック以降でも今のようなインバウンド需要が続けば、ホテルはもっと増えていいんですけどね〜。
東京がスペイン・バルセロナのような観光都市になれば、そういった方向性も見い出せるのですが・・・。
バスルーム
さて、バスルームにはシャワーではなくバスタブがあります!うれしい!!
1月のニューヨークは気温0度前後の極寒ですから、お風呂に入れるのと入れないのとでは天と地の差です。
芯まで冷えた体をお風呂で温めている時は、本当に天国です。シャワーだと疲れがとれないんですよね。。僕は旅先ではかなり歩きまくるんで。
毎回、「どうやって使うんだろう?」って悩むんですが、いじっているうちに使い方が分かってきます。
この部屋はバスルームも広くてキレイでしたね〜。
洗面所。
洗面所の下にはタオル類やドライヤーがあります。
アメニティはアメリカのブランド「Bliss(ブリス)」。
バスローブもあります。使いませんでしたが。。
窓から見える景色
この縦長の小さな窓から見える景色がなかなかでした。
これは夕方の景色です。この日は曇りでしたね。
夜景です。奥に見える橋はブルックリン・ブリッジかな?
早朝の景色。
ビル越しに出てくる朝日が眩しかったです。
I LOVE NY!
レストラン&バー「201 BAR AND RESTAURANT」
ホテル1階には「201 BAR AND RESTAURANT」というレストラン&バーがあります。
店内はかなりイイ感じの雰囲気で、僕はこのホテルの中ではここが一番好きでした。
料理もすごく美味しかったです。
照明も素敵です。
レストラン&バー「201 BAR AND RESTAURANT」はロビーのすぐ隣にあり、けっこう広いレストランで、一部がバーカウンターになっています。
ブランチのメニュー。
ディナーのメニュー。
ディナータイムは店内がすごく暗くて、テーブルの上にキャンドルを置いて食事をする感じなので、本を読んだりするのは難しいです。
ピザ「ROASTED MUSHROOM」17ドル。写真で見るよりサイズはデカイです。
パスタ「ORECCHIETTE」18ドル。これはメチャウマでした。
メイン「ORGANIC ROASTED CHICKEN」32ドル。これも美味い!
「201 BAR AND RESTAURANT」は基本的に料理がどれも美味しかったですね。ここは当たりです。
ただ、もしかしたら、今は店の名前が変わっているかもしれません。
「W New York Union Square(ダブリューニューヨークユニオンスクエア)」のHPやyelpを見ると、店名が「Irvington(アーヴィントン)」に変わっているんですよね・・・。
コックが変わって、味が落ちていないといいのですが・・・。
廊下
廊下はどちらかと言うと狭い印象を受けました。
廊下には鏡があるのですが、シルエットステッカーのデザインがどれも違うので、これを見る楽しみもありました。
鏡としての機能は低くなりますが、ステッカーが貼ってあるだけでだいぶ印象が変わりますね。
エレベーター
エレベーターホールです。カラフルなクッションが光っています。
ただ、エレベーターが来るのがちょっと遅い印象を受けましたね。
ルームキーのカードでタッチしてから、降りたい階のボタンを押す形式です。(エースホテルと同じ)
これによって、宿泊客以外の人がエレベーターを利用できないようになっています。
エレベーターの中では、クラブミュージックがかかっていましたね。
インターネットルーム(パソコンルーム)とフィットネスルーム(ジム)
地下1階には「インターネットルーム(パソコンルーム)」と「フィットネスルーム(ジム)」があります。
これが「WIRD」と呼ばれるインターネットルーム(パソコンルーム)。
これが「FIT」と呼ばれるフィットネスルーム(ジム)。
どちらもそれほど広くはありません。
もう一度、泊まりたい?
残念ながら、もう一度泊まりたいとは思わなかったですね。。
何かが悪いということはなかったのですが、何かがすごく良かったということもなかったです。ただ、ホテルって相性があると思うので、あくまでも僕にとってはですが。
あとは最初に書いた通り、場所がすごく便利な場所にあるせいか、ブティックホテル(デザインホテル)なのに客層がそれっぽくない人が多かったというのもあります。
やっぱり、ホテルって「宿泊している人が作る」という側面があって、ヒップな人たちが泊まっていると、そのホテルもオシャレな雰囲気があるように見えるんですよね。
それは逆も然りです・・・。
Wホテルはプロモーションにすごく力を入れているホテルなので、色んな人が宿泊します。
それは客を選んでいないという側面もあるということです。
僕個人としては、それほど間口を拡げていない、いい意味で客層を選ぶブティックホテル(デザインホテル)が好きのなので、「Wホテル」はちょっと僕の求めているものとは違うなという印象を受けました。
どんな人に向いているホテル?
ユニオン・スクエア駅ってどこに行くにも便利な駅なんです。
ブルックリンのウィリアムズバーグの「Bedford Avenue」駅へも地下鉄で10分で行けます。
もちろん、マンハッタン内の移動にも便利な駅です。
「W New York Union Square(ダブリューニューヨークユニオンスクエア)」はそんなユニオンスクエア駅の目の前にあるホテルです。
なので、「ニューヨークのどこに行くにも移動に便利な場所にあるホテルに泊まりたい人」にオススメです。
あとは、そこそこオシャレなブティックホテル(デザインホテル)に泊まってみたいという人にも選択肢の1つになり得るホテルだと思います。
ホテルズドットコムで「W New York Union Square(ダブリューニューヨークユニオンスクエア)」の最低価格をチェックする »
エクスペディアで「W New York Union Square(ダブリューニューヨークユニオンスクエア)」の最低価格をチェックする »
関連リンク
- Union Square NYC Hotel | W New York – Union Square Hotel
- Wニューヨーク-ユニオンスクエア | ニューヨークのブティックデザインホテル
- Wホテル一覧
- Irvington – American (New) – Union Square – New York, NY – Reviews – Menu – Yelp
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