
ニューミュージアムは若手アーティストを紹介する現代アート美術館
MoMA(ニューヨーク近代美術館)、メトロポリタン美術館、ホイットニー美術館、グッゲンハイム美術館とニューヨークを代表する4大美術館に訪れましたが、僕がどうしても行きたかった美術館があと1つありました。
それが「ニューミュージアム(New Museum)」です!
「ニューミュージアム(New Museum)」はその名の通り「新しいアート、新しいアイディア」を提案する美術館です。
1980年代にキース・へリングを紹介した美術館でもあります。
僕が見た感じでは、MoMAのポップアートよりも前衛的で実験的で尖っていて、街のギャラリーよりもこれからが期待できるアーティストの作品群という印象を持ちました。
MoMAが近代アートで、ニューミュージアムは現代アートという位置付けです。
ビル一棟が美術館ですが、MaMAやメトロポリタン美術館に比べると、規模的には圧倒的に小さいです。
地下1階から7階までと8フロアありますが、1フロアの面積が小さいので、それほど規模感は感じない美術館です。
2007年にバワリー地区に移動
ニューミュージアム(New Museum)は、1977年にグリニッジ・ヴィレッジにあるニュースクール大学内で開館し、1983年にソーホーに移転。
そして、2007年に今の場所であるロウアー・イースト・サイドの「バワリー地区」に移転しました。
バワリー(Bowery)はチャイナタウンやリトルイタリーの北に位置するエリアで、国際写真センター(International Center of Photography)も2015年秋にバワリーに移動予定のようなので、今後ホットなエリアになるかもしれませんね。
でも、昔はマンハッタンの中でも治安が悪く、ホームレスが多いエリアだったようです。
バワリー(Bowery)の歴史を紹介したドキュメンタリービデオがYouTubeにありました。(英語)
日本人建築家ユニット「SANAA」によって設計
ニューミュージアム(New Museum)は日本人のSANAA(サナア)によって設計されました。
SANAA(サナア)は妹島和世(せじまかずよ)と西沢立衛(にしざわりゅうえ)の2人による建築ユニットで、過去に様々な賞を獲得している建築家です。
有名なところだと、表参道にあるガラス張りのディオールを設計しています。
さらに、現在行なわれている渋谷駅再開発の建築デザインにも起用されています。
ニューミュージアム(New Museum)の外観は、各階ごとにズレたデザインが特徴的になっています。
開館時間と休館日、入場料金、Wi-Fi
◎開館時間と休館日
・月〜火曜日:休み
・水曜日と金〜日曜日:11:00〜18:00
・木曜日:11:00〜21:00
ニューミュージアム(New Museum)は週始めの月・火曜日が休みなので注意が必要です。
◎入場料金
・大人:16ドル
・シニア:14ドル
・18歳以下:無料
※木曜日の19:00〜21:00の2時間は入場無料
◎Wi-Fi
ニューミュージアム(New Museum)では、無料でWi-Fiに接続することができます。
アプリは現状ではないようですね。
ニューミュージアムの内部
では、中に入ってみましょう!
まずは、受付でチケットを購入します。
受付の向かいにはブックストアがあります。
Tシャツとかも売っていましたね。
1階奥にはカフェもあります。
カフェの奥にもアートスペースがありました。
ニューミュージアム(New Museum)は地下1階から7階まであります。
「G」というのは「Ground Floor」のことで、つまり「1階」のことです。
CHRIS OFILI(クリス・オファイリ)のエキシビション
エレベーターに乗って2階で降りるとすぐに壁一面に絵が・・・。
この絵は1つ1つ違う顔、髪型、ファッションだったので、けっこう楽しめます。
絵自体はかなり迫力があるんですよね。
CHRIS OFILI(クリス・オファイリ)というイギリス人アーティストの作品です。
僕がニューミュージアムに行った2015年1月はCHRIS OFILI(クリス・オファイリ)のエキシビションをやっていたので、2〜4階まで彼の作品が展示されていました。
この部屋もCHRIS OFILI(クリス・オファイリ)の作品群です。
この2つはメトロポリタン美術館では絶対に見れないテイストの絵ですね。
最後に、CHRIS OFILI(クリス・オファイリ)のインタビュー動画を載せておきます。
オブジェ
通路のところどころには、オブジェがありました。
MoMAやメトロポリタン美術館に比べると、オブジェも前衛的で実験的ですね。
階段も芸術的
ニューミュージアム(New Museum)ではエレベーターだけでなく、階段でも移動できるのですが、見ての通り、階段自体もアート作品のような感じです。
すれ違ったら、どちらかが端による必要があるくらい細い階段です。
でも、上から見ると、まるで芸術作品のような佇まいなのです。
7階のスカイルーム(Sky Room)
最上階の7階へ。
スカイルーム(Sky Room)です。バワリーの街並みを見渡せます。
この日はあいにくの雨でした。
ダンスゲームですね。けっこう盛り上がっていました。
地下1階
最後は地下1階です。
地下1階にはちょっとしたシアタールームがありました。ガラガラでしたけどね。
ピンクにライトアップされた部屋で顔面ドアップの映像をひたすら見るという部屋です・・・。
このように、ニューミュージアム(New Museum)には実験的な作品に多く触れることができます。
サブカルチャー的な匂いが強かったですね。
でも、カルチャーが生まれるには、まずサブカルチャーが生まれる必要があるので、こういった場所から次世代の流れを読み取ったり、感じ取ったりするのは面白いと思います!
インスタグラムにニューヨークで見たアートをたくさん掲載しています。
地図・関連リンク
- New Museum
- YouTube
- Welcome To New Museum Store
- Kazuyo Sejima + Ryue Nishizawa / S A N A A
- 妹島和世+西沢立衛 / SANAA プロフィール
- 西澤立衛 – 自作について「ニューミュージアム」:私の建築手法
- ニュー・ミュージアム・オブ・コンテンポラリー・アート – Wikipedia
- SHIFT 日本語版 | PLACE | ニュー・ミュージアム
- 渋谷駅再開発の建築デザインに隈研吾とSANAAを起用
※当サイトの写真やテキストは著作権で守られています。詳細は当サイトの写真についてをご覧下さい。
コメントを残す